血液を止めるテクニックは、鼠頸部や脇下などの部位で用いられます。そうした部分では、軽くふれるだけで、脈を感じることができます。そこを少しだけ圧迫すると血管壁が押しつぶされ、血液の流れを瞬間的にストップさせることができます。事実上、皮膚近くにあるリンパの流れも同時にストップさせていることになりますが、一度ストップさせて一気に流すことで、血管内にある老廃物を除去し、毛細血管の奥のほうにまで新鮮な血液を流し、栄養分と酸素を送ることで、細胞自体を活性化しているといえます。
タイでは、この行為を「パートプラテートロム」といいますが、直訳すると「風の門を開く」という意味になります。タイ伝統医学では、宇宙の構成要素を「地・水・風・火」の4つに分類しています。この中で「風」は、動く事ができる軽い性質のものをさします。呼吸や体内を通る風、空気をさしています。
ちなみに「地」は、髪、爪、歯、皮膚、筋肉、骨、靱帯、健、心臓、腎臓、肝臓、肺、脳、小腸、大腸、食べ物などをさします。「水」は、血、リンパ、汗、涙、唾液、鼻水、痰、尿、脂肪など。「火」は、体温、感情、消化、老化などをさしています。 |