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やってみようタイ古式マッサージ講座 Vol.04
LETS TRY! THAI MASSAGE
背中のこりを吹き飛ばせ2
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今回はさらに背筋から腰へのアプローチを行っていきます。今回はさらに上級の技に突入です。しつこいようですが、ストレッチングは身体が暖まった状態で行わないと危険ですから、ウォーミングアップを忘れずにお願いします。 |
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(写真9)では、足裏全体で背筋を圧迫しています。手順を説明しましょう。まず、受け手にあぐらをかいてもらいましょう。施術者はしりもちをついて、写真のポーズをとってください。次に受け手の手首を軽く握ります。写真では、背中に対してほぼ90度の角度に腕がありますので、引っ張っているように見えるかも知れませんが、実はほんのちょっとです。というよりも、ほとんど引いていません。手首を握ったら、足裏全体を背中の筋肉にそっと合わせます。あわせるだけです。のせている状態をまずキープしてください。
ここから次第に足裏全体を使っての圧迫になっていきます。ゆっくりと足を伸ばしてください。足を伸ばし切ったらほんの少しだけ受け手の手首を後ろに引くのです。写真では施術者のひざがピンと伸びているのがわかるでしょう。
ここでポイント説明です。この技がうまく決まるか決まらないかは、実は施術者の座る位置の問題だったのです。足がまっすぐに伸びない場合には、受け手に対し、施術者の位置が近すぎます。逆に足を伸ばした状態でも圧が弱い場合には遠すぎるということになるのです。非常に微妙な距離感が必要なのです。
距離感が正しくとれたら、後は簡単。背筋全体に足裏を押し当てていけばいいのです。ウォーキングといって交互に足で歩くように圧迫すると、なおいいでしょう。くれぐれも背骨に足裏をあてないように注意してください。タイ式マッサージでは、筋肉に対しての圧迫をおこなっていくのです。
ウォーキングしながら、腰のほうまで行ったら、次のステップです。(写真10)を見てください。施術者の両足の上に、受け手は仰向けになって横たわっています。 |
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手順の説明です。腰のあたりまでいったら、施術者はまず両足をそろえてください。次に受け手をゆっくりと寝てもらってください。これは足を当てる位置がポイントです。自分の腰をさわって気持ちいいところを確認してから行いましょう。そうですね。骨の上は絶対に危険ですね。もうひとつ、脇腹も人間の急所です。急激に強い圧迫を行うと内臓が破裂してしまうこともあるのです。
ゆっくりと寝てもらうときに、施術者は足が動いて骨や脇腹にずれないように注意することが大切です。ゆっくりと寝てもらったら、そのまましばらく放置しましょう。この間に受け手は、「のびる~。」という気持ちよさを味わっているはずです。写真のように、腕を軽くマッサージしたりするのも、有意義なオプションと言えるでしょう。また、手前に引くことで、腰に対する強い圧迫を行うことも可能です。
だんだんと危険な技になってきました。くれぐれも事故だけはおこさないように注意してくださいね。 |
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